「思考停止」の罠

情報リテラシー

はじめに

(この記事は随時更新する予定です)
インターネットが人々の生活に欠かせない存在になるに従って
私自身も様々な情報リテラシーの問題について考えさせられることが増えました。

SNS上で注目を集める話題

あくまで個人の印象ですが、特にX(旧Twitter)ではアルゴリズムの変更もあり、これらの話題が際立って可視化されるようになった印象があります。

話題(ごく一部)内容の例
選挙/政治明らかに誤った情報の拡散、レッテル貼りによる論争
新型コロナウイルスワクチン“ワクチン信者” vs. “反ワクチン” の戦い
世代間/性別間 等の対立高齢者の社会保障費の敵視、男女役割の論争
「儲かる系」の情報いわゆる情報商材屋、キラキラ経営者の羨望煽り
いわゆるバズ投稿・炎上過剰な批判、炎上系マーケティング、無断転載

実社会での顕在化

本物か偽物か分からないアカウントもあるため、これらは作られた虚像の話題で見た目ほどは実際の人々の言動は変わっていないのかもしれません。

しかしながら1ユーザーとして観測できる範囲では、多くの人々がこれらの話題に飛び込んでは、踊るように(踊らされるように)意見を交わしています。

テレビ/新聞では「ネット上の声」として世論の一部のように取り上げられたり
テレビの街頭インタビューでも、SNSと同じ趣旨の内容を興奮気味に話す人も見受けられます。
その他、様々な抗議デモ集会も開催されたりと
インターネット上の意見の盛り上がりは画面の中だけにとどまらず、実社会でも目に見えるようになってきています。

いずれにせよ適切な判断を下していくうえで、感情を揺さぶる様々な情報に安易に左右されないことは、非常に重要です。

「思考停止」の罠

私は、これらの問題を加速しているのは「思考停止」(思考の省力化)にあると考えています

そもそも、なぜ思考停止(省力化)してしまうのか

その背景は単純化すると、大きく3つだと考えています。

  • 情報の取扱や保持のストレスがかからず、楽だから
  • 快適だから(不安から解放されるから、自己肯定感が高まるから)
  • 情報の正しさによらず、自分が特をすると思うから

思考停止に至らしめる個々の要因の例

個別にみていくと、様々な要因があります。これらが複合するケースも多いです。
今後、いくつか個別のポイントについて記事を作成していく予定です。

  • (善悪)二元論
  • 制限時間(今すぐにやらなければ意味がない)
  • コンプレックス・不安(の植え付け)
  • 過去の行動やストーリーとの一貫性
  • 過度な一般化
  • 情報源の権威付け
  • フィルターバブル・扇動
  • 身近な相談者の不在
  • 単純接触効果
  • 相対的な自己肯定、正義感による正当化
  • アテンションエコノミーによる悪影響
  • チェリーピッキング
  • 正常性バイアス
  • その他(ストレス環境等)
  • 等々…

対策:まずは、誰でも罠にはまるリスクがあることを理解する

「自分は思考停止していない」「しっかり考えられている」「騙されるわけがない」と言いながら思考停止の罠にスッポリはまって抜け出せなくなっているケースもよく見かけます。

高度化・複雑化していく社会で意思決定を続けていく上で、誰しもが何らかの思考を省力化しているはずです。
その省力化の程度や方法(自分の認知・判断の特性)を極力認識するように努め、かつ振り返り続けない限り、誰しも思考停止の罠にとらわれる危険性があると言えるでしょう。

事業者側の留意事項

「思考停止に至らしめる個々の要因」に挙げた内容はマーケティングのテクニックとして用いられることもありますが、一般的に企業と顧客(消費者)は利害が相反する関係にあります。
マーケティングに成功したはずが、「顧客が損をする」、「顧客からの信頼を失う」ことにもつながりかねません。自社の魅力はしっかりと伝達しつつ、相手方の”思考停止”をもたらさない関係づくりこそが今後のビジネスに不可欠だと思います。

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