マナビDX Quest 2024が終了してまだ半年も経っていませんが、2025の募集が開始されました。
(⇒当ブログマナビDX Quest 2024修了の記事)
過去に記述した通り、もちろんお勧めできる経験なのですが
ケーススタディ教育プログラムについて、記事記載時点(2025/6)で公開されている範囲のみでも
少し変更点・留意点があるので代表的なところだけ整理しておきます。
はじめに:公式サイトのリンク
詳しくは以下のページからご確認ください。(年度事業なので将来リンク切れの可能性あり)
マナビDX Quest
https://dxq.manabi-dx.ipa.go.jp/
ケーススタディ教育プログラム提供事業者①株式会社SIGNATE
https://service.signate.jp/manabi-dx-quest-2025
ケーススタディ教育プログラム提供事業者②ライフイズテック株式会社
https://dx.life-is-tech.com/lit-quest-2025
経産省の募集開始案内ページ
2024:https://www.meti.go.jp/press/2024/06/20240610002/20240610002.html
2025:https://www.meti.go.jp/press/2025/06/20250604002/20250604002.html
ケーススタディ教育プログラムの主な変更点(2024⇒2025)
有料化
ケーススタディ教育プログラムの参加費は
昨年度まで(AI Quest⇒マナビDX Quest)参加無料だったのですが
今年度からは、22,000円が必要となりました。経済産業省の補助金による実質的な割引後の価格です。
大きな変化が起きることになります。
複数ターム制の終了
昨年度はSIGNATEは第1ターム・第2タームという区切りがあり
希望すれば2回分のケーススタディ教育プログラムに参加することができました。(第1タームは4課題から1つ選択、第2タームは異なる2課題から1つ選択。)
今年度は複数の課題に取り組むためのターム制はありません。
(個々の課題には影響はありませんが、ケーススタディ教育プログラム全体の期間が短縮されることになります。)
SIGNATEのQ&Aを見ると、それぞれ申し込めば複数の課題を受講できるということなので
費用は増えるものの、課題選択の自由度が増えたという見方もできるかもしれません。
【追記】AIツールの進化
外部環境が変わっています。
マナビDX Quest 2024の時点でも、生成AIによるコード作成支援機能の活用、Google Colaboratoryのコードサジェスト機能等により、学習環境が一変したと言われていたのですが…
2025年6月に公開されたGemini CLI(≒Code Assist)や、他の新たな生成AIのモデルの登場など、利用できるツールの種類や質が増えています。
これらのツールは上級者と初級者の溝を埋める役割を果たすと同時に、暗黙知的な知識・経験の差を広げるものになるかもしれません。
いずれにせよ、参加者同士のコミュニケーションこそが「学び合い」根幹だった数年前と比較して、人に頼らないという学び方も増えてきているのは間違いありません。
留意点
過去のプログラムとの重複がある
それぞれの提供事業者のページにも説明がありますが
過去のプログラムと重複しているものがあるので、過去年度参加者は申し込む前に対応関係をしっかり確認しておくことが必要です。
提供事業者によって、参加できるプログラムや学習環境が一部異なる
2つの提供事業者のプログラムは多くが共通していますが、全く一緒ではありません。
せっかくなので参加したいプログラムをしっかり選ぶことをお勧めします。
課題の内容だけでなく、使うソフトウェアや卒業要件、その他利用できるサービスなども異なります。
これらについても事前に確認しておくと安心です。
有料化による、参加者層等の変化(の可能性?)
これは推測ですが、有料化によって参加者層に何らかの変化が起きるのではないかと考えています。
例えば、参加者の姿勢についても両面から様々な見方ができます。
・お金を払って参加するので、参加者は更に積極的な集団になる?
・お金を払って参加するので、「お客様感覚・受け身」の参加者が増えてしまう?
良いのか悪いのか影響は蓋を開けてみなければ分からないでしょう。
有料化にともない、事業提供者も進め方を変化させる部分があるかもしれません。
まとめ
2025年度の最も大きな変化は「有料化」です。
昨年度までとは違う、新たな学び合いの環境になるのではないかと推察されます。
いずれにせよ自ら学ぶ姿勢が成長に直結するとても有用な学習の機会です。
(初心者でも、同じ環境で多くの他人と教え合い、競い合って学べる機会は大変貴重です)
昨年度までとは違う新たな刺激は有意義な成長につながるのではないでしょうか。
昨年度参加した立場として、22,000円を払う価値のある経験はできたと感じています。
私は金銭面以外の事情で現時点では今年度のケーススタディ教育プログラムに申し込む予定はないのですが、参加者の皆様にとって有意義な学びの場になることを祈念しています。