なぜデジタルトランスフォーメーションをDXと略すのか?

DX

Digital Transformation を「DX」と略すのは少しモヤモヤする方もいらっしゃると思います。
国内の複数の大企業が口をそろえて同様の趣旨の解説ページを掲載しているので具体的な由来の言及は避けますが、その他の関係する情報源について少しだけ紹介します。

●公的な文書の例
経済産業省発行の「デジタルガバナンス・コード2.0」の中でも特に説明なくDXという略称が使われています。

●海外での用例
英語版のウィキペディアではそのままDTと略されています。(DXという言葉は登場しません)

●(参考)その他のトランスフォーメーション(X)シリーズ
DX以外に話題になっている○○トランスフォーメーションを例示します。
官公庁系のサイトである程度お墨付きがありそうな表現に絞っています。

  • GX(グリーントランスフォーメーション)参考
  • SX(サステナビリティトランスフォーメーション)参考

記事執筆時点でGoogle検索をしたところ
Green Transformationも、Sustainability Transofromationも日本のウェブサイトが中心です。
SXのほうは比較的英語ページもヒットする印象です。

ちなみに、ブルームバーグ社のこんな記事もあります。
推測の域を出ませんが、むしろ日本の官公庁・ビジネス業界が「X」大好きで、一つのトレンドワードになっている可能性も考えられます。
「かっこいいから」「印象的・象徴的だから」とDXを浸透させ、「この勢いでDXの次はGX、SXを進めよう、次のトランスフォーメーションも探しておこう」と、日本が率先して採用している側面もあるかもしれません(特定の議事録など採用経緯をもし特定できたら更新します)。

少なくともDXという略称は、世界各国が共通して当然に使っている略語ではないようです。
あまり突き詰めて考えず、一つのキャッチフレーズのように覚えておくことでよいかもしれません。

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